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それを聞いて私は妙に納得してしまった。
その理由はこの制服が死んだ母の形見だと言う事。
それにこの制服を見て、ヴァルキリーだと気付いた生徒もいた事。
すると辻褄が合う。
それじゃあ、やっぱり私の本当の母は女皇様…。
ん?そういうば制服の事を言った後に聖魔防具っていってたけど…。
私は自分の姿を確認した。
そう言えばあの時からこの状態であった事に気付いた。
「………あれ?」
私はその聖魔防具の頭から先に取ろうとした…が無理だった。
「…取れましぇん」
私は涙目になった。
「う…う……かっわいいよぉ~、ヴァレンちゃん~」
そんな私を見てだか、ひよりんが抱きついてきた。
「…………可愛い」
なんか、蘭花さんの目が怖いんですけど…別の意味で。
「それは普通には外せませんよ」
「じゃあ、どうすればいいんですか~?」
涙目になりながら私は院長さんに助けを求めた。
「それはですね…なにかしらの物を想像して、唱えるのです。リチューンと」
私は外したい一心で頭の中で考えた。
浮かんだのは、何故だかうさぎの人形だった。
「リ、リチューン!」
そう言うと、私のくっ付いていた聖魔防具が光だし、一カ所に固まった。
その固まった光は、やがて原形を留め私の想像していた物へとなった。
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