この学院を生き抜く為に…

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「可愛いお人形さんですね」   院長さんは笑みを浮かべ言ってくれた。   「ウサギちゃんのお人形が好きなのかぁ~、ほほぅ」   「…ふむふむ」   しかし、この二人はそうじゃなく、一人は何か深い意味がありそうな言い方だし、もう一人はメモなんか取ってるし…。   悪かったですね、お人形好きで。   「あなたのマテリアルと名前を教えて頂けますか?」   急に院長さんが誰かに語り出した。   視線は、先程私が聖魔防具から創像した物だ。   「…我がマテリアルは、トランスアーツ。そして我が名は…ホーリークロス」   信じられない光景だった。   あのウサギの人形が院長さんに向けて喋っているのだ。   口は開いてないけど…。   あれ?確か九龍さんって人の本も喋ってたよね…。   一体なんでだろう。   「…やはりあなたでしたか。受け継がれたのですね」   「ああ。セシルからの願いでもあるしな。…それにしても相変わらず変わらんな。不死のバンバイア、ミーシャ・グレンツェンよ」
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