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そう思いつつも、次々と質問をされる。
流石に疲れてきた頃合いに、院門から更に先にある学院の中から皆とは違った制服で、こちらに向かってくる何人かの生徒達が、私や周りの生徒達に近づき、
「院門付近での集団滞在はお止めなさい!」
そう告げた人は、先頭に立っており、威風堂々としている。
その人物を見た瞬間、ただ一言、脳裏に浮かんだのが、
(綺麗……)
誰もがそう思わせられる美しさであった。
蒼色の長い髪で澄んだ瞳。
それにあうような純白の制服。
この人は一体……
「ここでなにをしていたのかしら?」
その人物は本を片手に開きながら私の周りにいる女生徒達に質問をした。
「あ、九龍お姉様。あの…ヴァルキリー様がいらしたので是非一目見ようと…」
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