恩返し

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あの頃の生活は地獄のようだった 今思えば それから逃れられる方法はいくつもあった だが ガキだった私は耐えるしかなかった   そこにいる自分 親友といる自分 自分が二人いるようだったけど いつからかそれにも慣れた 作り上げられた自分 それが本当の自分のように…   そんな時 あの人の存在は大きかった 私の話を聞きちゃんと答えをくれた ありふれてる言葉じゃなく あの人自身の言葉を… 優しい言葉じゃなくて 自分で色々なことを気付かせ 力強く歩めるよう…   いつからか好きだと思うようになった だけど 尊敬をしてるあの人と同じ所には生きてないと思った 好きだからこそ その人の幸せを願った   たわいもない話をするとき 一生懸命内容を考えながら話してた あんな風な会話 初めてだった あの時は貴方の隣にいられるだけで満足だった     貴方に貰った恩は数えきれない 教えてもらったことも… 今の私に多大な影響を与えた ありがとうございます 貴方に貰った恩は 貴方に返すことは出来ないけど 私の友人に分けることは出来る     周りの友人を助ける度 貴方の優しいを思い浮かべます
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