女馬券師登場

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「まったく話を逸らすのがうまいんだから。 俺は夏競馬は休みなんだ。 まあ一言助言すれば、それだけじゃ弱いぞ」 「三浦が今日2、4、8、9、10の5レース全てゼッケン番号4……思わず自分の目を疑ったわよ」 「そうか、前半の4レースがズッコケたら俺にも買って来てくれよ」 「お兄ちゃん。夏競馬やらないのじゃなかった?そうだ。自分のお金では買わない」 「……何それ?」 「お前、当たり馬券を持っているだろう……それで1000円買ってくれ」 「解ったわよ。何を買うの?」 「4から語尾がスの馬と大外から関西馬を選択して5点……お前の話から総合すると、荒れそうにないな」 「どうして?」 「1千万馬券のレースだと、ゼッケン番号14番で前走着順14着が前後のレースに存在するからな」 「うん……」 「競輪で1億2千万の車券が出たから、競馬でも、また出すだろう。 俺は、それを狙っている」 「そうね、この前9、10、11レースで10-10が あって9レースの前走着順10着。ゼッケン番号10が連に絡んで750万の馬券になったわね」 「その通りだ」 「じゃあ、買ってくるわね」 「缶ビール忘れるなよ」
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