キミツバ学園入学

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「カインちゃん!先生連れて来たよ!」 「あぁ!ありがとう!誰を連れて来たんだ?」 「はいはーい♪ソフィーでぇっす♪」 (全然使えないの連れて来たー!?) 頭の中が雷が落ちるカイン なぜそんなのを連れて来た… 擦り傷程度しか治せないような奴を… さては話聞いてなかったなテメェ等ー!? 「先生!チョイチョイって治しちゃって下さい!」 レイラまで… 人の話を最後まで聞かない奴等だ… ソフィーは困った様に「うーん」っと声を漏らす 「先生急いで!校長先生が死んじゃうわ!」 「もう死人同然だけどねー(笑)」 「ユナリは私達が捕まるから!」 「うぇ!?」 優と歩美はユナリに向って全力疾走。 カインとレイラはビクビクと魚の如く跳ねる校長の側に寄る 「何でもいいから止血しなきゃ!」 「そうね!まずは止血ね!道具を持って来るわね!」 「最初から持って来いよ!?」 スキップをしながら道具を取りに戻るソフィー。何がそんなに嬉しいんだ、オイ! 生々しい血の臭いが教室を包む 「うわぁ…気持ち悪くなってきた…」 「やー…制服がぁ~…」 「うぉらっ!!」 「ぐひぃー(泣)」 奥では優がユナリに四の地固めをしていた。歩美は教卓に座って本を読んでいた 心配をしている様子はまったくない 「なんかこの辺臭うね」 「なんだ…この臭い、血か?」 たまたま近くに通り掛かったエクセリア先生とライム先生がいた カインは急いで廊下を出て叫んだ 「先生!」 「ん?アッレー。君は確かあの包帯ゾンビと一緒に遅刻した…」 「カインです!」 「カインか。廊下は走るな!で、どうした?そんなに手を赤くして?応援旗でも作ってたのか?」 「体育祭はまだまだ先だよー!気が早いなー!」 ケタケタ笑うライム先生の隣りでエクセリア先生は「まったく」っと呟き持っていた紙束でボンッと頭を叩いた かなり平和な二人      
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