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「いや!そうじゃなくて!校長先生が大変なんだって!」
「あの変態校長が?」
(変態!?)
「そういえば校長、教室回りして来るって言ってたなぁー」
指先を口に付け「んー」と思い出す様な仕草をするライム先生。女の子みたいで可愛いです、あっ…でも男だよ
「まさか、変態校長も旗作りしてんのか?ったくよ、仕事しろってんだよ。糞校長が!」
「悪いけど…僕達仕事があるから旗は一緒に作れないよ…。」
「だから!旗作りなんてしてないって!校長が死ぬかもなんだ!?」
いい加減旗から離れてくれ!?
と、心の底から叫びカインに二人は目をかっ開いた後、顔を合わせる
「んっ!なんだ!今のよく聞こえなかった!なんだって?何が死ぬかもだって?」
「だ、だから…校長がー…」
「よしっ!行くぞライム!」
「クフフッ!OK!」
そう言うと二人は奇妙な笑いを浮かべる。不気味に思いながらもカインは校長が流した血で赤くなった教室に案内した
「ここです!」
「あっ!カイン大変!校長が何かいいたそうなんだけど、何言ってるのかわかんなくて…」
あわあわと慌てるレイラの横で、何か言いたげに口をわふわふ動かすリーガ校長を見て、教師二人が駆け寄った
「校長!大丈夫ですかぁ!」
「なぜこんな事に…!今助けます。」
あぁ…この二人ならなんとかなりそう…
安心して思わず胸を撫で下ろす…のは束の間、二人は何処からか鋭く光った物を取出した
「わぁ!?先生!?」
「なんすか…その…」
「あぁ…これ?ナイフだよ?」
「愛用の銃だけど?」
「そ、それで何をするんすか…(汗)」
恐る恐る聞くカインに二人はニッコリ笑うと、ライム先生達は持っているナイフと銃を横たわる校長に向けた
「「殺るんすよ(笑)」」
「ストーーーーップ!?」
ニッコリ笑う二人。
持っている危険物をはたき落とすカイン。何と言う早業!ナイフと銃は床を滑って教卓に座る歩美の側に転がった
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