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「なにすんだよー」
「なにすんだよはこっちの台詞だ!教師が何してんの!あんまよく分かんないだろうけど一応ここの校長だよ!」
不満な顔をして反論するライムにカインとレイラは焦りを隠せない。教師が笑いながら校長に向って殺るんすよとか聞いた事がない。
「な、なんでこんな事するんですか!」
「そうだ!何がそんなに不満なの!十分ヒイヒイ言ってるぞ!!」
「だってなぁー」
「なぁー」
エクセリア先生は首を傾げながら隣りにいるライムに同意を求める。ライムも同じ様な行動をする
「殺したい程の理由があるんでしょ?」
本を読んでいた歩美は教卓から下りて床に転がったナイフと銃を拾い上げると再び教卓に座る
「納得する内容なら返してあげるわ。話してちょうだい。」
冷静に言う歩美に二人は納得して話始めた
「俺達は限界だった。休みの日もコイツの話を聞く為に呼び出されたり、くだらないギャグを聞かされるのが…」
「そう…ライム先生は?」
「僕は校長がちょくちょく出かけるから、たんまり溜まった仕事を僕が全部片付けなきゃいけないんだよー」
「だから俺達はいつかアイツぶっ飛ばそうなって話をさっき廊下でしてたら、カインが来て…」
「こんなんだから、この際殺しちゃおうか的な」
「そう…」
まだ息があるだろう校長の前で凄い事をサラリと言ってのける二人。
正直…この校長ウゼェー…
歩美は教卓を下りると二人に近付いた
「うん、まぁ、いいんじゃない?」
(かなり適当ーーーー!?)
はいっと二人に危険物を返す歩美。
この人意外に黒くないか!?
「ありがとう。君、国語の評価高くしておくよ。」
「よっしゃー。じゃあ俺も技術の評価高くしておくよ。」
「なにそれっ!ずっるーい!!」
ユナリが批判の声を上げる。確かにずるい、入学早々二教科オールマイティーだなんて…ずるい!!
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