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「優しいね」と貴方に云ったら
貴方は困ったように笑いました
「そんなことないよ」
少し間を置いて貴方は云って
「傷付きたくないだけなんだ」と呟きました
それも優しさの一つのカタチ
人を傷付ければ自分も傷付く
だから誰も傷付けたくないと言う貴方
とてもとても優しいひと
「優しいね」ともう一度云ったら
貴方は私を抱き締めました
「君がそう感じるのならそうかも知れない」
呟くように云った貴方を
「…でも『特別』とは言えないの」
傷付け苦しめたのは私
その傷は今でも塞がる事を知りません
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