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………
………………。
――― ドシュッ
「………………血。」
赤。 鉄と潮の匂いのする命のオイル。
血が、血の雨が降っていた。
「ハ、アハハハ。」
体が勝手に動いた。
剣も勝手に動いた。
襲われる、直前。
急に体が脚が腕が軽くなってアイツの爪と歯と脚との凶器の雨をかい潜り剣が腕を下から切り飛ばし回転させて顎を斬りつけ斜めにアイツの胴を切り裂き臓物を引きずり出して倒れたアイツの上に飛び乗って―――
―――心臓を一突き
「アハハハ、ハハ、ハハハハハハハハハハハハハ!!」
倒した。
化け物を倒した。
私が倒した。
私は強い。
強いんだ!!
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
可笑しくて
笑いが止まらない。
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