世界は愛で満ちている!

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「お兄さんは、」 『誰か』が顔を上げた、……はずなのに霧がかかったようにその顔はわからない。 ただ表情は何故だか理解できた。目に強い光を宿した無表情だった。 「お兄さんは、どうして泣いてないの?」 亀裂の走る音がした。
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