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「わかりにくいボケはやめろ。……ん? それどうした?」
先生が僕の手首に巻かれた包帯に目を止めた。
ワイシャツで見えないと思って油断してたなあ。変なとこ目敏いんだから。
「これはですね。ジャガイモ畑で世界征服を企む敵の幹部と決戦したときに、敵の攻撃を華麗に避けていたら足元の蔦に掬われて捻挫しました」
「結局捻挫か」
「それがですね先生、敵がスイカを投げてくるんですけど受け止めるときに」
「わかった、席つけ」
強制終了をくらいました。
聞いてきたのは先生じゃないですか、とかぼやきながら席につく。
ああもう、こんなやり取りさえ面倒臭い。
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