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「司令部より救助部へ連絡。東京湾沖約26km地点にて水難事故発生。速やかに現場へ向かえ。」
そういった放送が『鷹』本部内に響いた。
それを聞いた雅樹はすぐ、ヘリが収容されている倉庫へ向かった。
倉庫へ向かっている途中、2回目の放送が入った。
「司令部から救助部へ。東京湾沖での水難事故はランクCと判断。ヘリ2機までの使用及び離陸を許可する。水難事故の詳細は、船舶2隻が衝突、その時、5名が海へ投げ出された。内3名は自力で船へ戻ったが、残り2名が今も海に投げ出されているとのこと。至急現場へ向かえ。」
放送を聞いた雅樹は顔を歪めた。
(雅樹)「被害者5名居てランクC?いつもならランクDだぞ・・・。何か他にあるのか?一体なにが、」
雅樹が言葉を言おうとしたとき、部下の隊員に声を掛けられた。
「班長!ヘリは何機出しますか!?」
自分の言葉を遮られたので少し顔を歪めた。
しかし、その顔は一瞬で真面目な顔に戻る。
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