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その言葉を言い残し、病院の外へ夢奈達の後を追うため、出ていった…………………………………………。
祖父は、暗い表情で口を開き始める。
「亜里早…、愛海…
ワシは、遠回しに、話すのが苦手な男じゃ…
話を始める前に、お前たち2人に聞きたいことがあるのじゃが…」
「聞きたいこと…!?」
2人は、不思議そうに聞き返す。
「ああ…
このペットボトルは、お前達2人が差し入れに持ってきたと聞いたのじゃが、お前達2人がこのペットボトルをどこかのお店で買って、差し入れしたのか…?」
祖父は、倖宏が先ほど見せていたペットボトルを、今度は2人に自分が見せる。
愛海と亜里早は、首を横に振り、
「お婆ちゃんが…差し入れに届けて欲しいって、頼んだから、お婆ちゃんから預かって届けたんだよ!!」
愛海が、不思議そうな様子で答えた。
「この差し入れがどうしたっていうのよ!!?」
亜里早がせかすように、聞き出す
。
琢磨は、ため息を附き、眼を瞑(つぶ)る。
「………智貴は、この飲み物を飲んで、いきなり倒れた…
それで心配した夢奈ちゃんが、智貴の傍にいて、この様な事件が起きた…
俺が何を言いたいか分かるだろ?」
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