許せない…

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「あなたと智君のお父さんはベテラン外科医よ!!  無事に終わるわよ!!」 ニッコリ笑い、励ます。 「じゃあ、私も行かないといけないから、あなたは、そこのソファで待ってなさい!!」 琢磨をソファに座らせ、オペ室に入って行った。 琢磨は、ソファから立ち上がり、オペ室のドアの邪魔にならないところに寄りかかり、祈るように両手を合わせを両腕の中に埋め込む。 ―…智…!!!― 堪えようのない様々な感情が琢磨の胸を締め付けていた…………………………………――――――――。 車を運転していた倖宏は、思い出したかのように、車を、一旦停止させ、念のために美奈子に連絡を取り始めた。 智貴が病院に運ばれたと聞いた美奈子は“自分も病院に行く”と言い出したので、途中で拾って、病院へと向かう。 合流した美奈子は、移動中、ずっと夢奈を抱きしめていた。 倖宏は、思い詰めた顔。 夢奈は、泣き崩れた顔。 美奈子は、そんな2人を見ながら、胸を傷めていた…………………………………―――――――――――。 救急車が病院に到着した時間から7分遅れで、病院に到着した。 3人は、駐車場から慌てて、病院内に入り、緊急オペ室へと向かう。
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