‡プロローグ‡

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これはね、中庭の常緑樹を勝手に色を変えただけの木なんだ。 そう言われてよく見れば確かに見覚えのある木だった。 でも、一本だけ…何かが違う。何なのかはわからない。中庭にはない木があった。 一本違う…。 聞こえないようにと言うよりは心の中で呟いただけのはずが、声になっていた。 凄い、よく気づいたね。一本多いのは、真ん中の切り株がもし木として存在していたらという仮定で描いたんだ。けど変かな…? いきなり喋りすぎな気がしてはいたが、このくらいならまぁ問題はないかな。
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