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『しずちゃんとねこ』 こうめい
しずちゃんは、幼稚園にいっていました。
幼稚園から帰ってくると、いつもねこと遊んでいました。
ねこの名前は、大きい方が大吉と言うのです。
小さい方が小吉とゆう名前で呼んでいました。
2ヒキとも同じ日に生まれたのに小吉は、少し体が弱くて小さな体でいつでもゆっくり歩いていました。
大吉は、体も大きくいつでも小吉を守るようにしていました。
食事の時も大吉は、小吉が食べ終わるまで待っているのでした。
2ヒキとも同じ模様の白と黒でとっても仲の良い兄弟でした。
しずちゃんとも毎日一緒に遊んでいました。
日曜日になるとおとうさんがしずちゃんの好きなラーメンを作ってくれるのです。
そのときも2ヒキは、しずちゃんの横のいすに正座してラーメンを分けてもらうのです。
2ヒキとも麺類が大好きなのです。
麺類を食べるときは、前足の爪で麺を引っかけて上に引き上げるのです。
それから、上を向いて口に入れるとゆうふうにおいしそうに食べるので見ているだけでもかわいいと思うのでした。
ある日のことです。
しずちゃんが幼稚園から帰ってくると後ろから大きな犬がやってきて今にもしずちゃんに飛びかかろうとしていました。
しずちゃんは、怖くなって逃げようと思いましたが足が動かなくなってしまい座りこんでしまいました。
そのとき黒い影が走ってきてしずちゃんのまえにきました。
よく見ると大吉と小吉でした。
大吉と小吉は、しずちゃんを守るように体を大きくふくらませ低く構えていました。
犬は「ウーウウーッ」とうなっていました。
大吉と小吉もまけづに「フーウーウッ」とうなりました。
しずちゃんも大吉と小吉を見ているうちに勇気が出てきました。
しずちゃんも犬をにらみながら立ち上がりました。
犬は、少しずつ下がり逃げていきました。
おとうさんが帰ってきたときに大吉と小吉が守ってくれたことを話しました。
おとうさんは、しずちゃんと大吉と小吉を膝の上にのせて言いました。
「しずこも大吉や小吉から勇気を出して立ち向かうことを教えてもらったんだね。
小吉は、体が弱くても心は強く勇気があるのだね。しずこも今日のことをわすれないようにしようね。」と言ってくれました。
しずちゃんもこれからは、強い心を持とうと思いました。
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