『恋人』

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由流は自分の話はしない。 普段何をしているとか どこにすんでいるとか これがほしいとか ただ私の話をにこやかに聞いてくれた。 いつも会いに来るのは彼のほうからだった。なんとなく聞いてはいけない気がした。 そんなことは、由流と会えれば頭の片隅に引っ込んでいく。 私はもう一人じゃないんだ そう思える安心感。 一緒にいたい そう思えるあなたの隣。
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