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お化け屋敷で騒ぎ
ジェットコースターで喚き
コーヒーカップで叫び
もう日が暮れていた。
「う・・・気持ちが悪い」
私の足は鉛のように重くて
進まない。
「・・・あんなにコーヒーカップで回すからだよ。」
あきれたような由流の眼つき
でもそれでいて、私を優しく見つめる。
私は見上げた。
「あ!観覧車!」
「え・・・まだ乗る気?」
「もったいないじゃん!せっかくだし!私、3週間ぶりだよ!?バイトの休み!こんな貴重な日なのに、乗らないなんてもったいないでしょ。」
しょうがないなあ、もう・・と言いながら由流は私を引っ張ってくれた。
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