第十三話

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      再びここの主導権は僕が貰った!……なんて戯れ言は置いといて…と。   いい加減に起きた方が良いですね。今日は皆さんと外泊しますし、海で遊ぶのですから。   神崎さんの息遣いが荒くなってきたのはスルーした方が良いですよね?       門宮さんと柊さんの姿も見えますしね……顔真っ赤にするなら見なければ良いのに…… どうせ神崎さんが僕の隣で寝ていたのは門宮さんの策略なんでしょうに。   神崎さんには生け贄となってもらいます。     神崎さんの首筋に舌を這わせるのを止め、唇を合わせて少々強めに吸い上げてみました。 予想通りに神崎さんは甘い吐息を漏らし、首筋には赤くキスマークが付きます。   そこで僕は目覚めの演技をしました。         『んん…?』   「むつき…起きたか…」     案の定神崎さんは真っ赤に染めて息を荒げていました。 ふむ、やはり神崎さんはドMです。羞恥の中に快楽を覚えているみたいです。   僕は目覚めたフリをすると、ボーッとした目つきで神崎さんから離れ、ソファーから立ち上がった両手を上げて伸びをしました。       『さて、頭もようやくはっきりしてきた所でお説教と行きましょうか』       僕が言うと、神崎さんは青ざめた表情でビクッと反応をしました。 同時に、どこかの扉から物音まで聞こえてきます。     『勿論、神崎さん以外の二人もですがね…?』     「こ…腰が抜けてしまった…」   「あらら、バレちっち☆」   「しいなばっかり…狡いのー」         この子達は怒られると言う理解はしないのかな? ふざけるなよこのやろーです。                                 それから、ガミガミと三人に説教をしたのは言うまでもありません。   ―――――― ――――― ―――― ――― ―― ―  
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