第十話

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      『凄い魅力的ですが、今はお断りさせて頂きます。記憶喪失な自分が神崎さんとしても、いざ記憶が戻った時にどんな顔をしていいのか分かりません。 何より、片手片目じゃ神崎さんを満足させられるかは不安です』     「むつきは…馬鹿者だなぁ……普通、女性からの誘いを断る人はなかなかいないぞ…? だが……私をやる気にさせといてお預けなんて無理だ」         あれ?これ襲われるの?       『か…神崎さん…?』   「無理、我慢なんて…お預けなんて無理だ。我が儘だとか思われても良い…!私の初めてをむつきに貰ってもらう。 体が疼いて火照っている……」       神崎さんは僕を首に手を回して逃げられぬようにして、膝の上に跨るようにして乗っかってきました。 僕の胸元に神崎さんの胸が押し当てられ、形を変えています。   ……と言うか、一大事です。 神崎さんの初めてを僕が…?       『拒否権は…?』   「無理やり…私が襲う」     ぎゃあ…!     「確かに欲求不満だな……もう良い…気にはしない」   『んー!?』       神崎さんにキスをされ、思わず驚きの声を上げてしまいました。 いや…いきなりだったんでね…   女性の処女喪失は凄まじく痛いらしいと聞きますし、流石に今の僕にそれを和らげるスキルはありません。   ここは何とかして神崎さんを満足させなければ……!    
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