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僕が眠りから覚めて、目を開いた時に飛び込んできたのは何故か、柊さんでした。
もう門宮さんからの捕縛――いえ、今日の門宮さんとの学校生活が終わったのでしょうか…?
時間を確認してみた所、既に夕方の六時……大分寝ていましたね。
熱はどうやら下がったようです。神崎さんに移したかもしれませんね……
柊さん→僕→神崎さん
流石にこの流れは無いですよね。無いと願いたいです。
大体学校が終わったとは言え、何故に柊さんが僕のベッドに入っているのでしょうか……?
それもご丁寧に制服を着替えてまで……部屋を間違えたじゃ済まされませんよ…!?
『取りあえず起きますか…』
しかし、体が動きません。
原因は柊さんでは無いようです。と言うことは………
『だから何故ここにいるんですか…!?柊さんと神崎さんが…!』
何なんですかこの女性達は!?
仮にも僕は男、あなた方は女。
男女差別だって?
そんなのこの状態にならないから分からないんですよ!
実際になったら混乱しますよ!
『だから…もう少し恥じらいを持って下さいよ……年頃の女性なんですから…』
「むつきが嫁に貰ってくれるから良いじゃないか…私と飛鳥はそう言う関係を持ったじゃないか?」
「うんうん…なのー」
起きていたんですか二人共……
確かに、僕はあなた方と半肉体関係を持つまで行きましたが、この国は一夫多妻制など認められていませんし、何よりもまだ付き合っていません。
『記憶…早く戻りたいです』
「それは今の生活を否定したいのか?それとも、本当の自分を知りたいのか?」
それは絶対に後者です。
前者は有り得ません。
取りあえず、記憶が戻れば自分に正直になれるからです。
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