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『何を言っているんですか?そんなの後者に決まってるじゃないですか。前者ならば、僕は今頃お二人をこの家から追い出してますよ?』
「三人共らぶらふ…なのー」
「こうやって優しい言葉を促してうら若き乙女を口説き落とすのか……」
なんと失敬な。元々そんなつもりは微塵もありません。
それを言うならば、お二人だって何気ない仕草で男の目を惹かせているじゃないですか。
だから僕も理性と言うリミッターを崩されたんじゃないですか。
「むつきぃ…お腹減ったのー」
「うむ、私も少々空腹のようだ」
確かに、この時間帯は丁度お腹が減りますね……
『よし、今日はどこかへ食べに行きましょうか』
神崎さんが言うには、ここから少し離れた所にレストランがあるそうで、僕達はそこに向かうことにしました。
経路はバスを使い、バス停の目の前にレストラン……と言う感じです。
ある程度の金額を入れた財布を持ち、僕達は揃って家を出ました。
夕方で太陽は少々傾いていますが、僕達はそれを背に受けながら歩いていきます。
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