16602人が本棚に入れています
本棚に追加
『良かっ…良かった…!二人が無事でっ』
「睦月…!?確かに危ない所だったが、それは心配のし過ぎでは…!?」
そんな事はありません…!
そんな事は…そんな事は……命は一度失えば二度と戻って来ないのです!
心配のし過ぎでは無いのです!
『僕の目の前で人が一人死にました……僕の腕の中で笑いながら息を引き取り…多分過去の記憶でしょう……
それが今、あの暴走車のせいで思い出されました。
命の重さを軽んじては駄目です…!
僕は…あんな記憶を……』
「…すまない…」
「あぅー」
………はっ!?
僕は何故そんな事を言ってしまったのでしょうか…!?
夕食を取りに行くはずなのに、人が死んでしまったとか……ヘビー過ぎます!やってしまいました!
『あの…すいませんでした。取りあえずレストランへ行きましょうか』
柊さんが擦りむいた場所に僕のハンカチを巻き付けた後、僕達はレストランへと向かいました。
最初のコメントを投稿しよう!