第十話

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      まぁ…ちゃんとバスに乗ってレストランへ到着したのですが……       『先程はすいませんでした。戯れ言だと思って下さい』     レストランの席に着いた僕達。 まず第一に頭をテーブルにくっつけ、謝罪しました。 いくら何でも、あれは無いですよね……いやもう本当にすいませんでしたぁぁ!!         「まぁまぁ、確かに結構重たい話であったが…今はその話はよそう。帰ってからでもゆっくりと聞くとしよう」   「……話より団子…?」     『それを言うなら花より団子ですよ』       柊さんの一言で僕達の間の嫌な雰囲気は無くなっていきました。 恐らく天然の発言かと思いますが、柊さんには感謝ですね。     ついつい僕は柊さんの頭を撫でてしまいました。   そうそう、僕達は最大四人が入れるボックス席に座り、僕の隣に柊さんがいて、前には神崎さんがいます。       「ふふふ…飛鳥は本当に可愛いなぁ……見ていて和むぞ…?」   『ですよねー、僕は小動物のような感じです』   「……しょーどーぶつぅ…?」         えぇ、小動物です。 または妹的な存在ですねぇ。 ほら、何て言いますか……護ってあげたくなる…母性本能を擽るんですよ。       『そうだ、お二人は何を食べますか?そろそろ僕もお腹が減っていまいましてね』   「うむ…そうだな―――」                                 僕達は楽しみながらレストランでの夕食を食べました。 途中神崎さんと柊さんがデザートとしてパフェを頼んだんですが……   やはり二人共女の子ですね。幸せそうな表情で食べていました。       勿論、レストランでは僕が全部支払いました。お金は持ってきていたので払うのは余裕でした。 先程の一連もありましたし、罪滅ぼしと言っては言葉が悪いですが、謝罪の意を込めてです。    
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