第十話

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      ………僕は今神崎さんにキスされたんですよね…頬ですけど……   キス以上の事をしましたし、今更キスが何だって言う人もいるかもしれませんが……あれば理性崩壊を起こしたからです!   そんなのは理由にならないかもしれません……ですが!素面の僕にとってはかなり恥ずかしい事です!       『ななななぬぁー!?』   「ふふふ……私も恥ずかしいのだぞ…?だが、最早私は睦月の虜になっているんだ。元々男性が苦手だったからな……惚れてしまった時の反動は大きいらしい」     「……しいな…とりこぉー」         正直嬉しいです、嬉しすぎです。神崎さんと柊さんの二人が僕を好いてくれていますから……   僕は外見など気にしません。 最も大切なのは内側だと思います。真剣に相手を思う気持ちは必ず伝わるのです。       ……神崎さんと柊さんの思いはきちんと僕に伝わりました。     しかし、今の僕には返事をするだけの自信と、勇気、記憶が足りません。       今は……今だけは……この幸せな時間を過ごしていても良いですよね…?         ―――――― ――――― ―――― ――― ―― ―  
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