第十一話

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        そんな訳で、今僕は自宅にて神崎さんと柊さんの前で土下座をしながら勉強を教えて欲しいと頼んでいます。   恥?何それ美味しいの?と言わんばかりに頭を床に擦り付けながら申していました。       「む…睦月、そこまでしなくても良いぞ…!?大丈夫だ、私達も一緒に頑張るから…!」   「ふぁいとぉー……なの…」     『ありがとうございます!お二人共もう大好きです!アイラブユーです!』         嬉しさでテンションが逝かれている僕でした。       「ななななな…!?ああああ愛してるだなんて…!?」   「……ずきゅーん……かもー」     『早速ですがご協力お願いします!時間がありません…!』       顔を真っ赤に染めていた二人でしたが、僕は全力でスルーをしました。 いえ……だって時間無いんですもの……今日ももう学校終わりましたし、実質的には二日と数時間しか無いんですから。     「わわわ分かってる。手取り足取り教えるぞ…!」   「…どきどき…わくわく…」               柊さんの意味深な発言もやはりスルーして、僕は早速勉強を教えてもらうことになりました。   勉強科目は現代文、英語、数学、世界史、化学の五教科です。     大体暗記物の英語、世界史、化学の三科目は大丈夫なので現文と数学を重点的に勉強する事にしました。         あらかじめ夕食、入浴などは済ませ、勉強が終わったらすぐに寝れるような状態にまでしておきます。    
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