第十一話

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      時間帯もそろそろ十二時を大きく過ぎてしまい、三人共眠気が襲ってきます。 キリの良いところで勉強も終了させ、僕達は眠ることにしました。   それぞれ部屋に移動して、僕は真っ先にベッドへと潜り込みます。         ここ最近になって夢として良く見る僕の昔の記憶……必ず一人の少女と遊んでいる風景なのですが、少女の顔にモザイクが掛かったように顔だけ分かりません……     何故、顔が分からないのか? 何故、少女一人だけなのか? 何故、僕は記憶喪失なのか?     これらの疑問などが頭を交差していき、深く追求しようとすると必ず頭に鋭い痛みが生じる……       一体どうすれば良いのでしょうか…? このまま記憶喪失と言う枷をしたまま過ごしていく……それで良いのでしょうか…?     神崎さんと柊さんとの答え……                               …この胸の内の虚無感は嫌です……でも、同時に怖いです……   人の温もりを欲しているのでしょうか……それとも、記憶を欲しているのでしょうか……     ―――――― ――――― ―――― ――― ―― ―  
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