第十一話

6/14

16602人が本棚に入れています
本棚に追加
/414ページ
        『―――ふぁ……朝ですか…』     僕は目覚まし時計が鳴る前に起床する事に成功しました。 何となくですが、目覚ましが鳴る前に起きると目覚めが良いのですよね……     『さて、昨日の勉強内容もきちんと覚えていますし、今日明日共にお二人の力をお借りしましょうかね……』       取りあえず僕は学校へ行く支度は整え、神崎さんと柊さんのために朝食を作ることにしましょう。                     キッチンに立った僕は簡単に取れる朝食を作り、カップにインスタント珈琲を淹れて飲んでいます。   その間、神崎さんと柊さんを待ちながら過ごすのが日常となりました。   珈琲で無理矢理頭を覚醒させるのと、授業で眠らないようにするためです。       しばらく僕が珈琲を飲みながら呆けていたら、トタトタと足音を立てながら柊さんが降りてきました。   僕はそれを笑顔で返事をするのもまた、日常となっています。     「……おふぁょー…」     柊さんは目を擦り、小さく欠伸をしながら僕に抱きついてきました。 どうやら柊さんは最低でも一日に一回はこうやって抱きつかないと気が済まないらしいのでした。   まぁ……柊さんの天然癒やしパワーで僕も和やかな気分になれるのですから、柊さんには感謝です。      
/414ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16602人が本棚に入れています
本棚に追加