第十一話

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      腰を下ろした瞬間、門宮さんが今回のテストの事で話しかけてきました。 僕達が同棲している事は既に門宮さんは知っていて、更に勉強を教えてもらっている事も知っています。     「睦月君、勉強の方は捗っているのかな?しーちゃんせんせーの授業は分かりやすいでしょ…!?」   『はい。柊さんの教えもあり、僕は比較的効率良く勉強させて頂いてます…!』       僕が言うと、門宮さんは腕を組んでうんうんと頷きました。 門宮さんも神崎さんから教わったのでしょうか…?   ふと、そんな事を考えたら、僕の心を読んだが如く、驚かされる言葉が耳に入りました。       「何を言うんだ雅、学年一位の成績を持つ者が、私なんかの教えでは役に立っていないであろう」                       今なんと……?   学年一位ですって…?     門宮さんが……!?         「しーちゃんの教えが良いから、取れるのだー☆ あれれ?睦月君は私は頭悪いと思ったのかな…?」       ニヤニヤし出す門宮さんですが、僕は図星な訳で門宮さんに顔を向けられませんでした……   しかし、門宮さんが学年一位……更には武術という護身用術と学問の両立した人ですね……!         「あっ、ちなみにしーちゃんは二位だよー☆」           挫けて良いですか? これで結果悪かったら、神崎さんに恥をかかせてしまいます……!頑張らねばなりませんね…!     柊さんも同じくらい頭良さそうな気がしますね……………皆さん頭良いです……      
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