第十一話

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      密かに僕が心挫けていると、柊さんの方から小動物が鳴いたような音が聞こえてきました。   何かと思って、僕と神崎さんと門宮さんが柊さんの方を向くと、柊さんが頬を染めて目線を斜め下へ落としていました。     どうやら柊さんのお腹が鳴ったようですね………         『さぁ、お昼ご飯を食べましょう。僕もうお腹ペコペコです』   「あぁ、食べようか」         僕達は昼食を取り始めました。   神崎さんと門宮さんも購買で購入したパンらしく、全員栄養バランスが偏るような食事です……     それに、毎日パンだとしたらお金が尽きるのは早いはず。 ……テストが終わったら、あの喫茶店へ行ってみましょう……マスター曰わく、僕がいなければ店は成り立たないとかいわれたような………       『……よし、喫茶店へ久しぶりに行ってみましょうかね………』   「むつき…どうしたのー?」     『いえ、何でもありません。テスト勉強にテストも頑張ります』                                 その後も僕達は笑いながら昼食を取り終え、午後の授業を受け始めました。        
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