第十一話

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      なんとか午後の授業を終えました。正直ギリギリ理解したと言う感じですね………授業中に指された時、辛うじて答えられましたが……何時まで続くのか不安です。   復習も含め、神崎さんと柊さんのお力をお借りしましょう…!       『本当、頼りなくてごめんなさいですよ』   「うにゅ…?どうしたの…むつき…?」       おっと、声に出てしまいましたか。柊さんに聞こえてしまったようです。   僕は「何でもありません」と返事をし、担任の先生がやってきて帰りのHRが始まりました。       HRではやはり、明後日にテストがあるから勉強をするように……だそうです。           僕と柊さんはHRが終わった後、共に学校の校門で待機する事にしました。   理由?勿論そんなのは決まっています。柳葉君情報からすると、「格好可愛い」と言われている人物―――           「遅れてしまってすまない」   『大丈夫です、僕達も今来たばかりですから』   「気にしない…のー」       言わずもがな神崎さんです。 僕達はそう言ったんですが、神崎さんはどうも申し訳なさそうでした。       『むぅ……じゃあ僕達に勉強を教えて下さいね?しーちゃんせんせー♪』       軽い悪戯心で呟いた一言……昼休みに門宮さんが言っていた一言を思い出し、言ったのですが………     「うぅ…恥ずかしいじゃないか……雅の言った事を覚えているとは…」   「しいな照れてる…の」       ふふ、軽く頬を染めている神崎さんは何故か新鮮な感じがします。 普段凛としているから、ギャップが凄いです。    
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