第十二話

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      「……飛鳥、睦月の腕は暖かいか…?」     柊さんの行動を見た神崎さんがそう尋ねてきました。 一応制服を来ているから、暖かさは感じない気が……       「ぽっかぽか…なの」       ぽっぽぽぽぽぽっかぽかー!   ………ごめんなさい調子に乗りました。だから白い目で見るのは…!       「ぽっかぽか…か、良いな… だっ、抱きつくのは気恥ずかしいが、手くらいは握らせてくれ…!」     顔を紅くして言ってくる神崎さんに、僕は不覚にも萌え…ゲフンゲフン! 不覚にも可愛く思いました。   僕は「はい」と手を差し出し、自ら神崎さんの手を握りました。     神崎さんは僕の手を握って「ほぅ…」と呟いた後、小さく笑い声を上げました。       「飛鳥の言う通り、睦月の腕は暖かいな」   「えへへー……」           正直、歩きにくい事この上なしです。いくら可愛くても、二人がくっ付いて歩けば誰だって歩きにくいですよ。         とかグダグダやっていたら、いつの間にか学校に到着していました。   僕と柊さんは自分のクラスへ向かうことにし、神崎さんもクラスへと向かうことにしました。    
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