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しばらく校門で待っていると、神崎さんと門宮さんがやって来ました。
そうでした、門宮さんも一緒に帰るのでした。
「やっほー睦月君!テストはどうだったかな!?」
「こら雅、いきなり聞くのは失礼だろう」
にゃははは!と頭を掻きながら笑う門宮さんを見ていて、自然と皆に笑顔が浮かんできました。
門宮さんは僕達のムードメーカーですね。門宮さんがいると、更に明るくなった気がします。
「えとえと、今日は睦月君の家にお邪魔させてもらうね?今週の土日は私達での初旅行なんだからね☆」
『はい、勿論良いですよ』
そう、前々から約束していた旅行……と言っても、海岸近くにあるホテルに一泊二日の宿泊なんですがね。
とにかく、僕達は門宮さんに誘われてその宿泊に招待されたのです。
男一人に女性三人と言うハーレム的な状況ですが、四人限定であり、神崎さんと柊さんは僕以外の男性とは嫌だと…………正直嬉しいです。
『ん…?そうだ門宮さん、流石にお邪魔すると言っても――』
「じゃじゃーん!なんと、すでに私は睦月君の家にお泊まりする準備が出来ているのです!」
僕の心を読んだかのように門宮さんが突き出してきたのは如何にも泊まりますよ的な雰囲気を醸し出す大きなバッグ………
『って、どこから出したんですか!?』
「それは乙女の秘密と言う物だよ睦月君!」
乙女の秘密……恐るべしです。神崎さんや柊さんも出来るのでしょうか…?
そう思って二人を見てみたら、若干苦笑いしていました。
取りあえず門宮さんだから成せる技なのですね分かります。
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