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テストの事は適当にはぐらかし、僕達は家へと帰ってきました。
道中、門宮さんと神崎さんが少々激しい絡み合いをして、僕と柊さんは引き気味でしたが、神崎さんが真っ赤な顔をして助けを求めてきました。
しかし、僕が動く前に柊さんが門宮さんに捕獲され………思い出したくないです……
とっ、とにかく!僕達は家へと帰ってきました!
各部屋で制服から部屋着に着替え、リビングで明日のプチ旅行について話し合うことにします!
「はいはい、それじゃあ明日の計画を話そう!」
「あぁ…そうだな……」
「むつきぃ…うにゅぅ…」
神崎さんと柊さんのテンションが最低です…!やはり道中の出来事が原因ですよね…?
ちなみに、僕達はリビングにある椅子に座っているのですが、僕の向かい側には門宮さんが座っています。
神崎さんは心なしか若干僕の方へ来ていました。門宮さんとの出来事が軽いトラウマになっていますね……
柊さんに至っては、椅子に座る僕の膝の上に座って、僕の背中に手を回すようにして門宮さんに背を向けています。
『柊さん…あなたは自分が女性って事を自覚して……』
「…みぃが…変な事するから……むつきに抱きつくと安心するのー」
それでも、門宮さんと話せるのは嫌ってはいない証拠。
僕は段々と小動物化してきた柊さんの頭を撫でながら門宮さんの計画に耳を傾けます。
「旅行と言っても普通に海で遊んで、一泊ホテルに泊まって、帰ってくるだけなんだけどね☆」
えへへ…と可愛らしく小さく舌を出した門宮さんですが、神崎さんと柊さんには逆効果だったようです。
一瞬大きく体を震わせ、門宮さんの行動に注意を払っていました。
そうですね……帰宅途中の門宮さんはまさに「同性愛者」の行き過ぎた状態でした。
うら若き乙女同士が揉みくちゃに……と言う、男の僕には刺激が強すぎです。
しかし、門宮さんも分かっているのか、野外な訳ですから「手は抜いといた」と言っていました。
手を抜いて二人がこんな状態に……門宮さん恐るべし…!
はっ…!?今は家の中だから全力で…!?
「えへっ……☆」
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