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僕が沈黙していたら、パタパタと足音が聞こえ、柊さんが僕に飛びついてきました。
僕は慌てて柊さんを受け止めると、柊さんは涙目になりながら右手の人差し指を僕に向けます。
人差し指は赤くなり、若干腫れていました。
「むつきぃ…痛いよ……」
『火傷ですか…!?大変ですよ!早く冷やさなきゃ駄目です!』
って今キッチンは使用不可なのでした…!どうしましょうか………そうだ!
「ひゃぅっ…!?」
僕は柊さんの指を口にくわえました。痛みは少々和らぐと思いますが、柊さんには色々な意味で我慢してもらいます。
取りあえずは神崎さんと門宮さんの調理が終わるまで……です。
「舐めちゃ…だめぇ……恥ずかし…」
『我慢ひてくらはい』
仕方がないから僕達はリビングの椅子に座り、待機します。
……別にくわえた事に深い意味はありませんからね!?
勘違いは駄目ですよ!?
確かに柊さんは可愛くて母性本能を擽るような性格もしていますが……って違います!
「やぁっ…そんなに舐めないで……」
どうやら心の中で悶えていたら無意識の内に柊さんの指を舐めていたようです。
それに反応して頬を赤らめる柊さんを見て虐めたくなったのは気のせいですよ。
……やっぱり虐めたくなりました。沢山舐めてやります。
「あは…くすぐったいよ……だめぇ…だけど気持ち良いかも…なの」
まさかのM発言ですか…!?
即刻止めましょう!柊さんをそっちの気に走らせてはいけません!
柊さんには純粋でいてほしいですから…!
「えへへ……火傷して良かったかも……」
今のは聞き流すとします。
気が付いたのですが、わざわざ待たなくても、風呂場で冷やせば良かったのです。
と言う訳で僕達は救急箱を持って一旦風呂場へ行き、柊さんの指を冷水で冷やし始めました。
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