第十三話

6/47
前へ
/414ページ
次へ
      僕達はバスの一番後ろにある、五人並んで座れる位の広さの座席に座りました。 並び順はやはり歩いてきた時と同じ位置で座っています。   やはり、神崎さんや柊さん、門宮さんと一緒にいると若干心拍数が上がりますね。 三人は恐らく、十人中十人に質問しても、「美人」と言う返事が返ってくるでしょう。     そんな彼女達に対して男は僕一人……ハーレムで嬉しいような、精神的には苦しいような……   まぁ、そんな事にいちいち精神すり減らしていたらこの先地獄を見ると思うんですがね。         「睦月、取りあえず先にホテルに行ってから部屋を取って、その後に海に行こう。その方が荷物もホテルに預けられるから楽だろうし」   「私達の水着姿を見て興奮したら駄目だよ?」       神崎さんの意見には同意しますが、門宮さんの意見には同意しかねますね。 と言うか、健康男子としてそれは難しいと思いますよ?   少なくとも僕は楽しみです。 三人の性格からして過激な水着じゃないと思いますが、やはり多少期待はしてみたり……         「…むつきのえっち…」   『恐らく僕だけじゃないと思いますよ?皆さんは美人さんですから、きっと他の人々が振り返るかも……』     「残念ながら、私は睦月にしか男は信頼していなくてね。周りの視線など無に等しいよ。 だが、睦月の視線なら大歓迎だぞ?思う存分視k――」           少々爆弾発言なので口を塞がせていただきました。 最近の神崎さんは大胆すぎです。最初に会った頃と大きく違うのは気のせいでは無い気がします。   門宮さんは影響でしょうか? 何故かしら門宮さんは、神崎さんと柊さんに対して若干過激なスキンシップをはかっていますから………     『少し自重してください。僕はそこまで欲求不満ではありませんし、そんな目で見るつもりは………無きにしもあらずです』       嗚呼悲しきかな男の性……    
/414ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16602人が本棚に入れています
本棚に追加