第十三話

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      僕が言うと、三人は声を揃えて笑い声を上げてきました。     『…泣いて良いですか…?』   「ふふふ、睦月は本当に面白いな……よしよし、椎名お姉さんが慰めてあげよう」       わーい!   じゃなくて、子供扱いしないで下さいよ!もうそんな年では無いし、神崎さんと同年代ですよ…!?   それに、いくら何でも恥ずかしいですし……     『ご遠慮して――うぐっ』       急に目線の先がバスの天井へ移り変わり、後頭部には柔らかな感触………どうやら僕は柊さんに無理矢理膝上に押し倒されたようです。   柊さんの顔が微妙に紅潮しているのが見えます。 恥ずかしいならやらなければ良いのにとつくづく思ってしまう今日この頃……     「しいな今がちゃんす…なの」   「よし、しーちゃんが睦月君を擽りの刑にできるチャンスだよ!」       ちょ、えぇ!? 神崎さん!なに手をワキワキとさせているんですか!?   あぁ!柊さんも僕の顔をホールドしないで下さいよ…!     「うん、意地悪をしてあげよう。君が私達の虜になる位まで笑わせようじゃないか」                 やめてぇぇぇぇぇ!    
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