第十三話

14/47
前へ
/414ページ
次へ
      よくドラマとかで、海で海水のかけ合いとかありますが、実際には若干の目の痛みがあるかと思います。   いくら目を瞑っていても、目を開いた時に顔に付着する海水が目に伝って、結果的に海水が……       『あぅえぅ……』   「す、すまない…!まさかそこまで反応するとは思ってもいなかったから……」       なら、僕もかけてあげましょうか?同じ痛みを感じやがれです!     『この…!』   「わっ、やったな睦月」       ついに僕と神崎さんは海水のかけ合い合戦を開始しました。 両手で海水を掬っては相手にぶちまけ、かけられたら両手でガードして……の繰り返しです。     ………しかし目が痛い、恐らく赤く充血しているかもしれませんね。         「ふふふ、これならどうだ」       一瞬目の痛みで目を瞑っていたら、神崎さんが目の前まで接近していました。   ここで僕は神崎さんの水着姿を見るのでした。 恐らく門宮さんの色違いなのでしょうか、ビキニでパレオを腰に巻いていました。 色は白色で、神崎さんの肌も白いので水着が合っています。     思わず上から下まで見てしまった僕は欲求不満…と……       「うん?睦月がえっちな目で私を見る視線を感じるな……駄目だぞ睦月?こんな公共の場で興奮して私を襲っては……」     『後半をそっくりそのまま理解してみたら、神崎さんの考える事がそれしか思わなかったんですね。 こんな公共の場で襲い掛かる…?そこまで僕は馬鹿でも欲求不満でもありません。 あぁ、しかし神崎さんは公共の場の方が良いのですか?だって神崎さんはマゾヒストですから、人の目がある方が神崎さんのみ興奮するんじゃないですか?』         我ながらつっかえずに話せたことに驚きでした。それに、こんな言葉が出てくるとは……少々僕もおかしくなったのでしょうか…?     と言うか、僕がとことんサディストなのがこれでお分かりでしょうかね。 流石の神崎さんもこれは堪えたでしょう。      
/414ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16602人が本棚に入れています
本棚に追加