第十三話

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    僕は岸に上がると、一目散に神崎さんを探し始めました。   目印は腰まで伸びた黒髪、美しい素顔…後は水着位しかありませんが、どうしても見つけなければ……     初めは人気の無いこの場所から離れ、人気の多そうな場所に…!       砂浜を走っていたら、次第に人の姿が多くなってきました。 僕はあちこちに視線を走らせ、神崎さんの姿を探します。   取りあえず、黒髪にポニーテールの女性を片っ端から探し出しました。             黒髪にポニーテール…だけど違う…この人も違う…この人も……         この場所にいないのか…!? そう思った僕は再び走り出し、新たな場所へと移動する。   次にやってきたのは、一番初めに神崎さん、柊さんと門宮さんから離れて海に入ったその場所。     その場所には柊さんと門宮さんの姿も無く、恐らく遊んでいるのでしょうか…? しかし今僕が探していたのは神崎さん……何処にいるのでしょうか…!?   僕は煮え切らぬ思いを胸に秘め、再び探し始め……ってポニーテールの女性がいない!?       むぅ…神崎さんは一体どこに…居るのでしょうか…   神崎さんと僕は一方的な喧嘩をして、神崎さんを傷付け……くっ、自分で自分を殴りたい位ですが、今は神崎さんを探さないと……           三度目となる疾走を始めます。      
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