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………神崎さんが風呂場へと走っていってしまった。何故走って行ってしまったのだろうか…?
あぁ、神崎さんは女性ですからね、海水が嫌な気分にさせているから早くすっきりさせたいのか。
そうですね、僕も入らせてもらおうかな……先程からTシャツが海水でパリパリになっているんですよね。
さて、神崎さんが戻ってくるのは少なくとも三十分はかかるでしょうね。
その間僕は柊さん達の部屋でも訪ねてみましょうか。
僕は部屋の鍵を持ち、柊さん達の部屋へと向かいました。
鍵は二人分あるから持っても大丈夫なんです。
柊さん達の部屋は僕達の部屋から少し離れた所にありますが、三十秒あれば着きます………やはり少し遠くですね。
すぐに柊さん達の部屋の前に到着したら、扉をコンコンと叩く。
すると、部屋の中から柊さんの声が聞こえ、鍵が開いて扉が開きました。
「むつきー……!」
扉が開いてすぐ、柊さんが僕に抱きついてきました。
一体どうしたのでしょうか…?
「おぉ?睦月君じゃないか☆どうしたのかなー?」
『いえ、神崎さんが入浴中なので、その間僕は柊さんと門宮さんの部屋に訪ねようかな…と。
それより、柊さん…どうしたんですか?』
「うみゅ…寂しかったのー…」
門宮さんが居るじゃないですか……しかし、僕も嬉しいですね。
あの対人恐怖症だった柊さんも、次第に治り始めていますし、寂しかった…と言ってくれるんですから。
それに、門宮さんと同室になれるとは大進歩です!
「ちょっと睦月君?それはどう言う意味なのかな?まるで私が飛鳥ちゃんに何か仕出かすみたいじゃないか」
『実際、手を出しますよね?』
「勿論☆」
そこは否定してほしかったなぁ……多少だけど門宮さんを信用していたのに。
「大丈夫!睦月君のために飛鳥ちゃんの初めては取っておくから!」
『舐めているのかコノヤロー…です』
「…みぃ…えっち…!えっちは…めっ…」
柊さんに怒られる門宮さん……門宮さんに唯一対抗できるのは柊さんだけかもしれませんね。
「えへへ、飛鳥ちゃんが可愛いのがいけないんだぁ!」
何時の間にか柊さんを手中に収めている門宮さん……早い!?
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