第十三話

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      飴を見た神崎さんは顔面蒼白になり、小刻みに体を震わせて……   どう見てもトラウマですね。       『冗談です………が、今の状態は冗談にはなれないですね』   「駄目…か?」     『僕達未成年ですし、ここはラブホテルみたいないかがわしい場所ではないし、第一に僕達は遊びに来ているんですよ?』       僕が悪意最大の笑顔で言ってみると、神崎さんは跋の悪そうな表情を映し出します。   ふむ……面倒くさいです。     僕は神崎さんの拘束が緩まった隙に、神崎さんの肩を掴み、押し倒し返しました。   そして、神崎さんの耳元に顔を持っていき囁きます。       『…まだ、今朝のキスマーク付いていますね。もっと沢山付けて良いですか…?勿論行為はしませんが、直前までなら内緒で……』   「ひぅ…!?」           僕は神崎さんを抱き締め、そのまま耳元に息を吹きかけます。 そして甘く耳を噛むと、神崎さんから声が漏れ……僕の性欲も増加していく。   浴衣がはだけて露出した太股に手を添えると、若干足を震わせましたが、拒絶の意志が無かった為に徐々に手を腰元に上げていきます。       『肌がスベスベで気持ち良いですよ。このまま上げたら…』   「あはぁっ…んくっ…!」     嗚呼、もっとその羞恥に染まった声が聞きたい。 マゾヒストな神崎さんを虐めてみたい……快楽に溺れさせて――           危ない危ない。 本気で神崎さんと体を重ねてしまいそうになりました。TPOを弁えないと……………あ、やっぱり無理です。   神崎さん見ていたら理性に罅が入りました。    
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