第十三話

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      いやぁ、正直ここまで言えば断ってくれるかなぁ…って淡い期待をしていたんですよ。 しかも、こう言う場合って大抵、部屋に誰かが入ってきて、行為寸前で止まると言うのが王道じゃないですか。   しかし部屋には鍵が掛かっていて、解錠に必要な鍵は手の内に。   そして神崎さん…あなたは普通に裏切ってくれました。       「うん…睦月の手で、私をメチャクチャにしてほしい……」         手始めにまず、神崎さんの唇を奪いました。後頭部に手を添え、激しく、荒々しく。   神崎さんから舌を出してきて、それに応じるように舌で舌を絡めとります。 互いの唾液が混ざり合い、吐息が顔にかかる………果てしなくエロいですね。     僕は神崎さんから唇を離したんですが、神崎さんが引き寄せて再び唇が合わさります。   む…甘い、熟した果実を食べているようです。いえ、果実よりも甘い唾液ですね。       今度こそ唇を離すと、どちらの唾液か分からぬ位混ざり合った液体が口内を支配しました。     『甘いですね。それでは肌を舐めたらもっと甘いのでしょうかね?』   「っは……うん…甘い…」       続いて頬に唇を落とし、舌先でなぞるように首へと。 そして更に下に行って、浴衣がはだけて見せる鎖骨部へと………って、下着付けていないんですかあなたは…!?     『なるほど、こうなる事を予測してワザと下着を付けなかったんですか……それとも下着を付けずに寝て、軽度の興奮でもしようかと思っていたんですか?』     「浴衣の下は何も付けないのが一般なんじゃ……」         あんたは一体どうしたらそんな考えに到達するのだ…!?   まぁ、そっちの方が好都合ですがね。脱がす手間も省けますし、更に神崎さんを虐めるネタが出来ました。      
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