第十四話

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        あ゙ーーーっ!!!     僕は一体どうしたんだろうか……最近記憶の取り戻しが尋常じゃないスピードで速まってきています。   そのせいなのか、記憶を思い出したときに伴う頭痛が遂に全身を貫く激痛に変わり……気絶までに進行。     しかも神崎さんまでおかしくなって……痴女になっていますよ痴女に!   ……やはり、マスターに全て聞くしかありません。僕のためにも、皆のためにも、どうしても思い出す必要があります。     それが例え、マイナスになろうとも、僕はどうしても思い出したいから……           ふと、部屋に備え付けられていた時計を見ると………うわっ、もう朝ですよ朝!?   僕が神崎さんを風呂場でキンキンに冷えたシャワーをかけて正常に戻してから、冷静になった神崎さんの独り言を聞いてから、一気に朝。     寝不足ですよ絶対。         「睦月、本当にすまなかった。どうも一度スイッチが入ると止まらなくなってしまうみたいなんだ」   『気にしてません……と言えば嘘になります。あの神崎さんがあそこまで乱れるなんて……何だか弱みを握った感じがします』     「ふふふ、睦月はやっぱりサディストなんだな。 それで、記憶の方はどうだったんだ…?もしも記憶が戻らなかったなら、どうするつもりなんだ…?」           恐らく…絶対に記憶は戻るでしょうね。ほとんどの記憶は戻ってきてますし、後はマスターに頼んでみたら一発で全てを思い出すでしょう。     だってマスター……名の知れた情報屋でしたし……                   それからと言うものの、僕達は帰り支度や朝食など、色々な事をしていたらすぐに帰宅の時間になりました。   門宮さんと柊さんも部屋から出てきて、僕達はホテルを出発しました。    
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