第十四話

3/10
前へ
/414ページ
次へ
      ホテルを出た僕達は真っ直ぐに帰宅への道のりを進んでいます。   僕の我が儘で、早めに帰ってマスターのいる喫茶店へと行きたいのです。 門宮さんには自分の家がありますし、神崎さんと柊さんには僕達の家で留守番をしていてもらいたいんですよ。     マスターの所へ行くのは、僕一人で良いんです……辛い思いは僕だけで良いんですから。         「睦月、私達は待っているよ。例え睦月が人格が変わっても、性格が変わっても…待っているよ」   「待っているのー」     「二人を泣かせたら、私…キレるからね?勿論、私は絶対に睦月を許さなくなっちゃうからね…?」         うわっ、門宮さんが黒い! 殺られる!命取られる!     『ぜぜぜ善処しまままうま』       「…………」         いやぁぁぁぁ!!! 僕の馬鹿ぁぁぁ!!!   視線が痛い!穴開いちゃう!    
/414ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16602人が本棚に入れています
本棚に追加