第十四話

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      さて、何やら百合の光景を目の前で見てるんですが……門宮さんが神崎さんを虐めまくっています。   擽ったり、頬摺りをしたり、ふくよかな胸を羨ましそうに弄んだり………あ、神崎さんがキレた。         「うみゃみゃみゃ……しーちゃん、怒っちゃやーよ?」   「我慢の限界だ馬鹿者め」       神崎さんは門宮さんの頬を摘み、左右に引っ張っていました。 神崎さんなりに罰したようですが、どうも僕の目がおかしいようです。   門宮さんが光悦な表情をして悶えているんですが……錯覚ですよね?       「えふぇふぇ~……」   「…みぃが…壊れた…?」     『みたいですね。どうやら同性愛に目覚めたようです。柊さん気を付けて下さいね?』   「私は…むつきが良い…」           ドキッ……なんてしません。   柊さんには悪いかも知れませんが、僕的に柊さんは妹のような感じなのです。 と言うか、天然少女だから護りたいという……母性本能です。   僕、男ですが。         「しーちゃん、いつもはちゃんと相手してくれるのに…今日は何だかツンツンしてる……これがツンデレって奴なんだね!?」   「違うぞ、いつももこうやって相手しているじゃないかっ…!」     「いふぁい!いふぁいよぅ!」         さぁ、僕と柊さんは座席を移動して、あえて彼女達を二人っきりにしてあげました。   だって巻き込まれたくありませんもの。柊さんは僕に着いてきたようです。 やはり柊さんは僕の膝の上に座って、僕も先程と同じように左手を右肩に乗せて抱き締めています。     「むつきと一緒に居たかったから…安心するし…心地良いんだよ…?それに、胸がどきどき……」       あっははは、これ僕も色々と危なくないですか? 柊さん何だか顔赤くしてますし、隙間一つもありませんし…何よりも、柊さんの速る鼓動が背中を通して聞こえてくるんですよ。                               つーか、普通に思っていた事なんですが……   僕の人生完全にゲームみたいですよね……大体、普通の生活を送っていたらハーレム状態なんて有り得ないのに…………誰かの作為を感じます。    
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