16602人が本棚に入れています
本棚に追加
さて、何やら百合の光景を目の前で見てるんですが……門宮さんが神崎さんを虐めまくっています。
擽ったり、頬摺りをしたり、ふくよかな胸を羨ましそうに弄んだり………あ、神崎さんがキレた。
「うみゃみゃみゃ……しーちゃん、怒っちゃやーよ?」
「我慢の限界だ馬鹿者め」
神崎さんは門宮さんの頬を摘み、左右に引っ張っていました。
神崎さんなりに罰したようですが、どうも僕の目がおかしいようです。
門宮さんが光悦な表情をして悶えているんですが……錯覚ですよね?
「えふぇふぇ~……」
「…みぃが…壊れた…?」
『みたいですね。どうやら同性愛に目覚めたようです。柊さん気を付けて下さいね?』
「私は…むつきが良い…」
ドキッ……なんてしません。
柊さんには悪いかも知れませんが、僕的に柊さんは妹のような感じなのです。
と言うか、天然少女だから護りたいという……母性本能です。
僕、男ですが。
「しーちゃん、いつもはちゃんと相手してくれるのに…今日は何だかツンツンしてる……これがツンデレって奴なんだね!?」
「違うぞ、いつももこうやって相手しているじゃないかっ…!」
「いふぁい!いふぁいよぅ!」
さぁ、僕と柊さんは座席を移動して、あえて彼女達を二人っきりにしてあげました。
だって巻き込まれたくありませんもの。柊さんは僕に着いてきたようです。
やはり柊さんは僕の膝の上に座って、僕も先程と同じように左手を右肩に乗せて抱き締めています。
「むつきと一緒に居たかったから…安心するし…心地良いんだよ…?それに、胸がどきどき……」
あっははは、これ僕も色々と危なくないですか?
柊さん何だか顔赤くしてますし、隙間一つもありませんし…何よりも、柊さんの速る鼓動が背中を通して聞こえてくるんですよ。
つーか、普通に思っていた事なんですが……
僕の人生完全にゲームみたいですよね……大体、普通の生活を送っていたらハーレム状態なんて有り得ないのに…………誰かの作為を感じます。
最初のコメントを投稿しよう!