第十四話

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        よう、みんな久しぶりだな。   ったく、祐介の野郎が荒療治をしやがって体がボロボロだ。 しかし…俺も焼きが回ったようだ。一時の感情に任せ、自殺をしようと……更には自殺出来なかったしな。       思い返すと、そう……俺は確実に即死だったはずだが、沢山の木々が重なって重傷ながらも生き延びた。   落下している間、俺は吹雪の声が聞こえたんだ。幻聴かもしれないが、確かにそう聞こえた。         『もしかしたら俺は…吹雪に助けられたのかもしれないな…』   「あ?一体何を…」         ありがとう吹雪。   そして悪かったな、まだ生き長らえろって言うのか……?   それならば、お前のその答えに応えよう。     忘れはしない     お前との思い出は     例え再び記憶を失おうとも     必ず思い出す         『See you good bye FUBUKI 親愛なる吹雪へ…睦月より』                                 「何シリアスになってんだお前?うわっ、しかも臭い台詞…!」   『台無しだ馬鹿野郎!』     「痛い!痛いから殴らないで!ワタスが悪うございましたァッー―――!!!」             楽しくやるよ   またな吹雪!    
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