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だけど、その笑顔が新鮮に感じる。もう吹雪の笑顔とは被らないから……嬉しさ覚えてきた。
「ふふふ…睦月は記憶が戻ったらツンデレになるんだな…?駄目だ、やはり私は睦月が好きだ、大好きだ」
『うるさい…!そんな恥ずかしい台詞をよくも言えるものだな。
……だが、それも悪くはないかもな。その羞恥心を快楽と言う変態道に走るのが神崎らしい』
おっと、つい口が滑ってしまった。まだ神崎に対するドS精神が染み着いているようだ。
思わず口にしてしまう。
そう言えば、俺は神崎と性行為寸前までしたんだったな………俺の馬鹿野郎、人のこと言えないじゃないか。
「なぁ睦月…私はこの家に居て良いのか…?邪魔じゃないのか…?」
『何度も言わせるな。今の俺にはお前が必要…ただそれだけだ』
「むつきがしいなに告白ちゅー…なの…!」
何時の間にか柊が扉の隙間から顔を出して一部始終を見ていた。
どうやら最後しか聞いていなかったようだが……如何せん誤解されたようだな。
その証拠に神崎が慌てて柊に言い訳をしている。
俺は面倒だから何も言わない。
別に神崎の事は嫌いではない。
勿論柊も…だ。
記憶喪失中に神崎や柊……そう言えば門宮もいたな。
そいつらと行動を共にして、今更嫌な気分にはならなかった。
これは過去を乗り越えたと言う証拠か?それとも、あの三人だからか…?
どちらでも良い、俺は彼奴等の事は嫌いじゃないだけさ。
「…しいなとむつき…らぶらぶ…?」
「睦月が私達に居てほしいとな、睦月はどうやらハーレムを望んでいるらしいんだ」
おいコラ待ちやがれ、いつからそんなにぶっ飛んだ内容になってやがる。
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