16602人が本棚に入れています
本棚に追加
その後も何やら内容が膨れ上がり、俺が二人に発情しているとか、二人と毎晩共に寝たいだとか………ふざけんなよコノヤロー。
『良い加減にしろ…!そろそろ怒るぞ…!?』
「むむ、それは困る。よし、今夜は寝かせないから許してくれ」
…言っても無駄って奴か?
それともアレか?
お前がただ単に欲情しているだけなんじゃないのか?
「しいな…えっち…!」
ざまあみろ神崎。
柊にドン引きされてやんの。
柊は神崎から離れ、俺の後ろに隠れてこっそりと顔を出して神崎を見ていた。
『そんなえっちな神崎は放って、俺達は遊ぼうか?トランプとかならあるぞ』
「うん…!とらんぷー…!」
「睦月、飛鳥、私が悪かった!仲間外れは心にグサッとくる。私も入れてほしい」
意外にもあっさりと折れた神崎が焦りながら謝ってきた為に、俺達は神崎を入れてトランプをする事にした。
……久しぶりだ。
こんなに楽しい時も、楽しく感じる感情も…懐かしい。
「さぁ、最初はババ抜きでもしてみようか――」
これからはもっと楽しい日々になりそう……いや、既に楽しい日々を送っていたのかもな。
ただ、俺が目を背けていただけで……何も変わってはいない。
変わったとしたら、それは俺の心情だけかもしれない。
――――――
―――――
――――
―――
――
―
最初のコメントを投稿しよう!