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しばらくして神崎も風呂から上がり、俺達は二言三言話してから就寝する事にした。
俺は自室に入り、鍵をしっかりと掛けてからベッドに入った。
もしかしたら神崎が入ってくるかもしれないからな。
俺がどこかへ行かないように心配して、様子を見たくなった……とか言わないようにな。
神崎なら間違い無くそう言って侵入してくるだろう。
それは阻止しなければ。
俺は静かに目を閉じ、眠気に誘われて意識を闇の中へと落としていった。
それから数十分後、俺は扉をコンコンとノックする音で目を覚ました。
案の定神崎は俺の部屋にやってきたようだ。
俺はベッドから降りて扉の鍵を外して神崎を部屋に招き入れた。
何やら神崎は神妙な顔付きをしていて、冗談を言えるような雰囲気をしてはいなかった。
故に、俺も真剣に神崎の言葉を待っていた。
神崎が何を言いたいのかは俺には分からない。だが、俺に出来るのはただ待つだけ。
「睦月、お酒って飲んだらふわふわするんらね」
出ていけぇぇぇぇぇ!!!!
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